2016/12/20 11:43
『はじまりは、私たちを助けてほしいという言葉から・・・』
はじめまして、私はヌクモフショップ オーナーの髙橋千代と申します。
子供が3人いて、兄弟は5人の末っ子です。
私がなぜネパールのルームシューズを販売することになったかというと、
ある縁でインドの1週間で1000万人が訪れるメラという国際フェスティバルに
歌手として日本代表で歌わせていただいたときのことです。
ネパールの素敵なオールハンドメイドのバッグに虜にになり、
そのショップのオーナーさんと日本に帰ってからもメッセージですが、
交流をしていました。
あるときそのオーナーがメッセージで私に伝えました。
「私達を助けてほしい」
私は、ハッと思いました。
そうです。ネパールを襲ったあの大震災。
沢山の死傷者と沢山の建物が倒壊したあの大震災です。
そのオーナーは、その震災地カトマンズにお店を持っていました。
『私たちにできることは何か』
助けてほしいという言葉に、私は最初は何ができるのか困惑し、
私ごときの力では、お金を送ったところで微々たることしかできない。
私は彼に聞きました。
「私たちに何ができるの?」
この問に彼は答えます。
「私たちは、手作りのシューズやバッグが作れる」
しばらく沈黙したあと私は決めました。
微々たることでもそのシューズやバッグを日本で売ることで、
カトマンズの人達に少しは笑顔を取り戻せるのでは。
ただ、商品を送ってもらい、輸入した商品を売るということはできます。
でも、それじゃあ彼ら彼女らの思いは伝えられないと思ってしまったのです。
『直接ネパールへ向かう理由は。』
なぜ、ネパールに直接仕入れをしにわざわざ行くのか。
それは、お客様の手に届く商品だからこそ、
しっかりとした商品を届けたいからこそ、
1つ1つの工程を私の目でみて確かめて仕入れをしています。
お互い大事な緊張感の元、確かな品質の商品を作り上げる。
素晴らしい技術をもっているネパールの女性たち。
カトマンズ震災の支援というところからはじまったプロジェクトでしたが、
今では、家族のように仲が良くなり、
より良い商品とはという追求を怠りません。
是非、ネパールの女性たちの今の日本が忘れてしまったと言っても
過言ではない、誠実でいて正確でいて丁寧な仕事を
皆さんの手に届けれたら幸いです。
ヌクモフショップ オーナー 高橋千代